2007/7/8

  • ボルベール 帰郷

まあ、男が語るような映画ではないのでしょう。
女の人生、女の歴史にとって男はスパイスくらいでしかない、ってな調子です。
でもこの映画を作ったのは男、巨匠ペドロ・アルモドバルです。
強く硬く滑舌のよいスペイン語の響き、平板な画面に映りこむ景色、人を食ったような意外な設定と展開、がない交ぜになって、異国情緒と人間関係の本質を色濃く映し出しています。