2007/6/30

  • 選挙

川崎市の市議会議員補欠選挙に立候補した公募による落下傘候補の選挙活動が描かれています。
この方が不思議なのは、なにがしたいのか分からないところ。
そんな議員はたくさんいるかもしれないけど、ちょっと違う。
もう少し分かりやすく書くと、議員になんてならなくても良い、肩書に頼らなくても幸せに生きてゆけそうに見える。
実際、次の選挙には出なかったみたいです。
で、このキャラクターのおかげで、周りが本当に人間臭く、矮小で滑稽で親近感が湧く。
駅頭での無表情、無関心な人々(まれに変に声高な人)。
祭りや集会所での濃密で生々しい人間関係。
団地の外での当たり障りのない笑顔。
多分、家でパーソナルにテレビを見ている大衆。
選挙事務所での口さがないおしゃべり。
彼の選挙活動を通じてすべてのリアルな位相が透けて見えてくる。