2007/6/10

カザフスタン在住のテレビレポーターであるボラットアメリカ文化の取材を敢行。
すべてフィクションです。
よくここまでやるな、というかやればできるじゃん、というか。
笑えないほど後味の悪さを感じるエピソードも含めて毒がたっぷりです。
冒頭と終わりの故郷の町での彼の笑顔が印象的。
傍目から見れば偏見に満ち溢れ、成熟した文明とは思えない彼の故郷。
しかし、リンゴを食べて追い出される前の無垢な楽園のようにも見える。
より文明的なものを求めて一歩踏み出したつもりの方が、漂流し続けてどこへもたどり着けない、もしくはよりプリミティブなところにたどり着いてしまったようなアメリカが描き出される。